キリン、国内回帰鮮明に 海外事業で苦戦…誤算認める (4/4ページ)

2013.1.24 06:25

大手2社のビール類シェア、キリンHDの売上高構成比

大手2社のビール類シェア、キリンHDの売上高構成比【拡大】

 東南アジア開拓の橋頭堡(きょうとうほ)を狙ったF&Nには、同社筆頭株主のタイ飲料大手タイ・ビバレッジがTOBを表明し、出資した15%の株を持ち続けるのが困難になっている。キリンHDの三宅社長は「グローバル経営力の不足は率直に反省しないといけない」と、誤算を認める。

 経営資源の配分 新体制の成否握る

 国内回帰を鮮明にしたキリンHDに勝算はあるのか。野村証券の藤原悟史アナリストは「12年は国内で前年比マイナスだった『一番搾り』を横ばい以上にできるかが重要」と指摘し、ビール類の復活を重視する。

 かつてビールのブランド別のシェアで約6割を占めた「ラガー」は、12年にサントリー酒類の「ザ・プレミアム・モルツ」に抜かれ、いまや5位に沈む。シェア2位で看板ブランドの一番搾りがキリンHDの経営を左右する構図は当面、大きく変えられそうになく、キリンは凍らせた泡を載せた「一番搾り フローズン〈生〉」を夏だけでなく、季節を問わず飲食店で展開するなど拡販に努めている。

 ただ、総合飲料の看板を掲げて国内飲料の全分野を強化し、カテゴリーの枠を超えたジャンルも開拓しようという中間持ち株会社の戦略は、経営資源の配分を誤れば国内各事業が共に伸び悩む危うさもはらむ。

 新体制の成否は、国内外での収益拡大の行方を大きく左右しそうだ。(金谷かおり)


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