「正直言って…」
その恨み骨髄で、聞き取り調査に対して「商売だから付き合ってきたが、(経営危機に陥った今)積極的に取引したいとは思わない」「正直言って、ザマミロ」といった、下請け業者の声にならない声が方々で噴出した。
調査会社によると「こうした声は驚くほど多かった」。早い話が、愛されていないのである。
中にはシャープからすでに離れていった下請けもあると聞くから、首尾よく資本を調達できても再建は困難を伴うだろう。
愛されていない以上、取引先が率先して増資の引き受けに回るはずもない。増資交渉も海外勢頼みにならざるを得ず、本格的な資本提携はまとまる様子がない。