セブン銀行は30日、ATM(現金自動預払機)を使った海外送金サービスの顧客拡大を狙って、タイ語やインドネシア語など9言語に対応する「海外送金カスタマーセンター」を2月1日に設置することを明らかにした。外国人にはハードルが高かった口座開設や申込書類の手続きなどをサポートする。
経済のグローバル化に伴い、日本で働く外国人が増える一方、日本人の海外赴任機会なども増加している。海外送金サービスをめぐっては、金融機関のほか異業種も参入し、顧客獲得競争を繰り広げている。セブン銀はカスタマーセンターの設置で、使い勝手の良いサービスを提供し、海外送金サービスを強化する狙いだ。
今回設置する「海外送金カスタマーセンター」は、海外送金サービスに関するさまざまな問合わせや申込書類の受け付け、照会などの窓口業務をセンターで一元化する。現在は日本語、英語、中国語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語の6言語に対応した電話サービスを展開しているが、センター設置に合わせてタイ語、ベトナム語、インドネシア語の3言語を追加する。
セブン銀の海外送金サービス契約者は外国人を中心に増加を続けており、今年1月末時点で3万口座を突破している。サポート体制の強化で、新規顧客の囲い込みを加速する。