会社の“中身”も若返り-。創業120周年を機に黒ひげ姿でおなじみの商標ロゴ「大礼服マーク」を一新した森下仁丹。
かつてのいかめしい姿から、イケメン風に大変身した理由を探ると、オジサンのシンボルだった口中清涼剤「仁丹」を中心とする旧来の業態から、先端技術メーカーへと転換を図る同社の戦略が垣間見える。
森下仁丹は、胃を通過し腸で溶ける独自のカプセルを利用し、口から飲むワクチンの技術を神戸大大学院と共同で開発。今月20日、同技術の特許を、取得したと発表した。
注射より簡単にワクチンが投与でき、アジアやアフリカなどで多く発生する腸チフスや赤痢、コレラなどの感染症予防に役立つという。