サントリーが5月7日からリニューアルして発売する天然水=26日、東京都千代田区【拡大】
東日本大震災後の生活水の備蓄需要の高まりなどを受け、ミネラルウオーター市場が急拡大している。2011年の国内数量(国内生産と輸入の合計)は前年比26%増加、12年も同規模で推移すると予測されている。
これまで飲料メーカーのペットボトル商品が主流だったが、最近は流通各社が安価なプライベートブランド(PB=自主企画)商品を投入したり、家庭にサーバーを貸し出す宅配水が急速に普及したりして、約1000銘柄が入り乱れる群雄割拠の様相を呈している。
競争相手の攻勢に危機感を抱く国内大手飲料メーカー各社は長年培った“ブランド力”を消費者に訴求、顧客拡大を狙う。
26日に天然水のリニューアルを発表したサントリー食品インターナショナルは、「南アルプス」「阿蘇」「奥大山」といった取水地を明確化し、5月7日に発売する。価格は550ミリリットル約130円と流通各社のPBより高いが、「安全で安心な水を提供してきた“品質”が差別化となる」(沖中直人ブランド戦略部部長)とし、価格競争からは一線を画す戦略をとる。