【ITビジネス最前線】沸き立つビットコイン市場 (4/5ページ)

2013.5.20 05:00

 そこで、信用に基づく取引では、販売業者もクレジット提供会社も詐欺を予防するために多大の資力を投じなければならない。詐欺予防のコストが大きいためにオンラインでの少額決済は費用がかさみ、多額の決済になるとものすごく慎重に処理する必要がある。eコマース企業が、リスクの高い国へのビジネス参入自体を躊躇(ちゅうちょ)することも一般的だ。

 しかし、ビットコインを使えば、販売業者はコインを受け取り、製品を引き渡せばそれで取引は終了し、コイン相当の価値をすぐに手に入れられる。この明快な仕組みにより、詐欺の心配や予防にかけるコストは格段に減るだろう。誰かがコインをくれたなら、元の持ち主が正当な価値の所有者であるか調べる手間もない。コインは価値そのものであり、ただ1人の所有者がそれを持つからだ。

 ◆詐欺に悩まされず

 詐欺に悩まされない仮想通貨ということになれば、eコマースでビットコインが使われる場面は劇的に増えることが予測される。

 初期投資家で起業家のクリス・ディクソン氏は、迷惑メール防止を例に挙げてこう説明する。迷惑メールを防ぐための一つの方法として、すべてのeメール送信者に、相手の受信箱に確実に届くために1通当たり1銭を課す方法が考えられる。通常のeメール利用者にとっては何でもないことだが、1回に何百万ものeメールを送るスパム送信者にとってはこのコストは高くつく。このアイデアは優れているが、現実には、こうした制度を導入するには全ユーザーのクレジットカードやID認証などが必要で、1円にも満たないわずかな額のためには手間がかかりすぎる。しかし、この制度にビットコインを使えば個人情報は必要なく、コインで支払うことで決済は完了する、と。

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