【開発物語】
「ピークシフト自販機」逆転の発想で電力消費大幅カット
飲料最大手の日本コカ・コーラが、新型自販機「ピークシフト自販機」の普及を進めている。夜間電力をフル活用して冷却し、昼間は電気を使わず飲料の冷たさを保つ。東日本大震災後の電力不足で、一時は“悪玉”とされた自販機。大幅な節電を実現したピークシフト自販機の開発には、設置台数ナンバーワン企業の意地が詰まる。
震災では、津波や東京電力福島第1原子力発電所の事故で、コカ・コーラの自販機も約5000台が直接的な被害を受けた。東北地区で自販機による販売事業を立て直す検討を進めていた矢先の2011年4月10日、東京都の石原慎太郎知事(当時)が発した言葉に、同社の自販機担当部門のスタッフは衝撃を受けた。
「軒並み自販機が並んでいるバカな国は、世界中にない」
「便利かもしれないが自分の家で冷やせばよい」