【キラリ!わが社の商品・サービス】ソニックガーデン スマホ向け無料アプリ

2013.7.19 05:00

 ■日本酒銘柄 容易に記録・投稿

 おいしいと思って飲んだ日本酒の銘柄を忘れ、結局、その場限りになってしまった-。そんな社員の苦い経験を元に誕生したのが、スマートフォン(高機能携帯電話)向けアプリ(応用ソフト)「Sakenote(サケノート)」だ。開発したITベンチャーのソニックガーデン(東京都渋谷区)は、日常生活を記録する「ライフログ」が普及する中“日本酒ログ”を残すサケノートの提供とサービス強化を通じて、日本酒を楽しむ裾野を広げたいと意気込む。

 サケノートは利用者が飲んだ日本酒の銘柄を記録する無料アプリだ。起動して銘柄を選んだ後、写真を撮ったり、評価をメモや5段階の星印などで残すことができる。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のツイッターやフェイスブックへの投稿機能も搭載した。「当然だが、お酒を飲んでいれば徐々に酔いが進む。その状況でも簡単に操作できるように心がけた」と倉貫義人社長は話す。

 日時や場所は、スマホの時計や位置情報を利用するため入力する必要はない。アプリそのものに1656酒造会社の2621銘柄を収録し、銘柄登録には通信環境が要らない。一方で配信当初、試験的に入れていた広告は、ほろ酔い操作で間違って触れてしまうという倉貫社長自身の体験を基に除外するなど徹底的に使い勝手にこだわった。

 今年4月にiPhone(アイフォーン)向けに配信し、3カ月で1万ダウンロード(DL)を突破。6月に配信したアンドロイド対応スマホ向けは20日程度で4000DLに迫る。今年度中に計3万DL、14年度中の10万DLを目標に据える。

 同社は企業内ベンチャーとして創業後、倉貫社長がMBO(経営陣による自社買収)で独立。企業内SNSの企画構築サービス「スキップ」、複数人での情報共有を目的としたサービス「ユールーム」の提供や受託開発など、JTや楽天といった大手から中小企業向けの事業が主力で、個人向け事業はサケノートが初となる。

 「開発エンジニアはワイン記録アプリを作りたいとの意見だったが、競合も多い。日本から発信するアプリなら、日本独自の日本酒がいいと考えた」(倉貫社長)ことから、日本語版と同時に英語版も配信した。

 開発を通じて日本酒のファンになった半面、製造環境の厳しさを知り、今後は酒造りを応援する機能追加を進める。具体的には利用者から要望の多いサケノート内SNSのほか、酒造関連情報の充実化、酒造会社名や銘柄名で酒販店や飲食店を検索する機能などだ。日本酒や周辺の業界との連携も模索しながら日本酒を楽しむ窓口の一つとして、存在感を高める。(日野稚子)

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