カネボウ化粧品は9日、医薬部外品の有効成分「ロドデノール」を含む美白化粧品を使い、肌がまだらに白くなる白斑の症状が出た被害者数が、8月4日時点で5702人になったと発表した。7月31日時点の4061人から1641人増えた。
5702人のうち白斑が「3カ所以上」「大きさが5センチ以上」などの重い症状があった利用者は2424人。それ以外の軽症者は2125人、回復したか回復傾向の人は1153人。家庭や小売店から回収した製品は既に当初の想定数を上回っており、同社は「回収はほぼ終えたのではないか」としている。
ただ、症状を訴えた顧客は1万人以上に達しており、まだ訪問できていない利用者の確認作業が進めば被害者数がさらに増える可能性がある。