■デザインには問題を解決する力がある
--増永眼鏡(福井市)の主力ブランド「Kazuo Kawasaki」のデザイナーを務める一方、人工心臓や液晶モニターなど幅広い製品をデザインしてきた
「東芝ではオーディオ製品のデザインを担当した。眼鏡のデザインは、交通事故を機にフリーとなってから始めた。別の会社と組んでいた当初は全然売れなかったが、その後、増永眼鏡の増永悟会長とブランドをたち上げてから軌道に乗った」
--自身が監修し、10月10日に増永眼鏡が発売したPC用眼鏡「ウインクグラス2013」が話題を集めている
「レンズの表面に薄い液晶を貼り、フレーム内部に小型のボタン電池を格納している。液晶に通電すると10秒に1度、シャッターが下りるように液晶が曇るため、かけている人は自然とまばたきをする。PC用の眼鏡はいろいろなメーカーが販売しているが、モニターが発する可視光線をカットする単純なものが大半で、かえって目の健康を害する」