【開発物語】桁違いに魅力的なクルマ ホンダ自慢の新型車「ヴェゼル」 (1/9ページ)

2014.1.6 12:00

  • 「車の顔」の正面の開発はこれまでの車より時間がかかった
  • 排気量1500cc直噴エンジンをベースに独自開発したハイブリッドシステム

 ≪STORY≫

 2013年にアコード、フィット、オデッセイ、N-WGN(ワゴン)と立て続けに新型車を発売したホンダ。12月20日に発売したホンダ初めての小型スポーツ用多目的車(SUV)「VEZEL(ヴェゼル)」は、開発陣の技術が惜しみなくちりばめられていると評判だ。

 「何も決まっていないけど、小型SUVをつくるからよろしく」

 約3年前、北米の主力車種「アコード」を手がける本田技術研究所の板井義春主任研究員のもとに、当時の上司だった坂内房尚執行役員(現・南米四輪生産統括責任者)から一本の電話がかかってきた。

 「当時は、全面改良に向けたアコード(昨年6月発売)の開発を進めていて、最後までやり遂げたいとの気持ちが強かった。だが、『小型SUVは面白い市場がありそう』と気持ちを切り替えた」と板井さんは振り返る。

 保守的、伝統的な印象の強いセダンに、革新性をどう詰め込むか、というのが最大のテーマだった。小型SUVという新しいカテゴリーのヴェゼルは守るべき制約が何もない。板井さんは、フィギュアスケートにたとえ、アコードの開発を「規定演技」、ヴェゼルの開発を「自由演技」と表現する。「好きなことをやってやる」との思いを強めて、開発に挑んだ。

車高が高いSUVは、目線が高いため、ユーザーは優越感を持っている

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