■写真共有アプリ アジア女性に照準
マインドパレットのスマートフォン(高機能携帯電話)向け写真共有アプリ「Snapeee(スナッピー)」が20代女性を中心に人気だ。写真をスタンプなどで飾れるうえ、ユーザー同士で気軽に交流できることが、日本のみならず、台湾などアジア全体で支持されている。神尾隆昌最高経営責任者は「これほど気軽に交流できて、若い女性が数多く集まる場はない」と、新しいメディアとしての魅力を強調する。
--スナッピーとは
「簡単に言えば写真共有に特化したソーシャルメディアだ。スマホで撮影した写真を他人に見せ、見た人と交流することで成立する。写真は飾ってかわいらしく見せることができ、見た人はコメント以外に『かわいい』などのボタンでリアクションできる。単なる写真加工アプリと混同されがちだが、加工はおまけにすぎない。ウェブ版もあり、あくまで交流が前提だ」
--2011年5月に配信を始めてから2年半がたった
「まず台湾でヒットした後、香港、中国本土、東南アジア諸国連合(ASEAN)と広がってから日本に“逆上陸”した。10月にはユーザー数が600万人を超えた。4分の1が日本で、台湾が僅差で続く。この半年はアンドロイド版ユーザーの開拓に力を入れ、それ以前の6倍に増えた。アジア全体で潜在ユーザーは7000万~8000万人おり、もっと増やせる」
--アジアに的を絞っている
「日本で少子化が進む一方、いかにアジアの消費者を獲得するかが課題になっている。アジアの人々は日本の商品を信頼している。中でも台湾はビジネス環境が公平で、消費者の趣味や嗜(し)好も日本と共通性がある。自ら現地でファッションショーを行ったことも、ユーザー獲得に貢献している」