佐久間さんは「データ通信量が少ない方はシェアパックを組むよりも、単独でデータSパックを契約するほうが安いこともあります」と笑顔で答える。差が出るパケットパック部分を比べると、シェアパックの場合、代表回線となる先輩がシェアパック10(10GB)の9500円、子回線となる奥さんがシェアオプション500円の計1万円に対し、データSパック(2GB)は先輩3500円、奥さん3500円の計7千円となる。
データSパックの容量は2GB。2GBで毎日どれだけのことができるのだろうか。具体的に例を挙げてもらった。ニュースサイトなどの閲覧50分/日(9MB)▽メールの送受信30通/日(15MB)▽ネット動画の閲覧10分/日(37MB)▽音楽をダウンロード1曲/日(4MB)―。実に多くのことが楽しめる。ヘビーユーザーでない限り、2GBを超えることはないだろう。先輩夫婦には単独でデータSパックを契約するように勧めておこう。
おっと、50代の部長のことも忘れてはいけない。大学生の息子と中学生に上がったばかりの娘を抱え、お得情報には一番敏感なはずだ。聞かずに帰ったらどやされるに違いない。恐る恐る尋ねてみると…。
「家族が増えればそれだけシミュレーションが必要になります。ご利用方法を詳しく聞かせてください」。佐久間さんが真剣な表情で尋ねてきた。利用者のためには面倒を厭わない天使のような人だ。
部長はスマホで電話、メール、ニュースチェックをし、時折動画を楽しむこともあるようだ。50代の奥さんは今でもケータイを愛用し、電話とメールの使用のみ。大学生の息子は動画や音楽を大量にダウンロードしたがっているという。中学生の娘については「スマホはまだ早い。まずはケータイからだ」と常々口にしていた。