【会社概要】志ち乃
▽本社=茨城県土浦市手野町60-3
((電)029・828・1117)
▽創業=1950年
▽設立=90年11月
▽資本金=1500万円
▽売上高=3億5000万円(2013年6月期)
▽従業員=74人
▽事業内容=和菓子の製造販売
◇
≪インタビュー≫
□七野悟社長
■地域に根付いた商品に意味がある
--多種多様などら焼きを作る発想力はどこから
「どら焼きが和菓子という感覚はない。和と洋を隔てずに考えるのが社風。ケーキ店とかに限らず、和洋問わず食べに行って、いろいろな味を参考にしながら開発することはある」
--今後、どら焼きに使ってみたい食材は
「考えているのは、ブルーベリー。ブルーベリーを使ったアイス生どらという商品はあるが、そのまま使うと皮に色がにじんでしまう欠点があるので、一工夫して商品化してみたい。皮だけ売ってほしいというお客さまもいるので、皮とチーズ、メープルシロップを別々にセットにした商品も考えている」
--印象に残っている客は
「最近はインターネットでも注文をいただいている。その中で『小さいころにどら焼きを食べて、どこの店か分からなかったけど、すごくおいしかった。パッケージを見て、ようやく巡り合えた』というお客さまがいて、うれしかった」
--販売拠点を広げる予定は
「全国展開はしない。土浦、つくば、守谷と、地域の商品であった方がよいのではないかと。贈答用に買い求めるお客さまが一番多いので、例えば土浦市に住んでいる方があいさつの手土産で持っていき、『これ、うちの地元で有名などら焼きなんですよ』と渡す。もし、東京にも(支店が)あったら意味がないのでは。地域に根付いているからこそ、良い商品になるのではないかと思っている」