カナダの大手銀行、トロント・ドミニオン銀行(TD)とモントリオール銀行(BMO)が協賛する。TDは支援の理由を「社員のダイバーシティー(多様性)を保証するため」(広報)と説明。ただ実際は「高所得者層が多いLGBTから新規顧客を獲得する狙い」と市内にあるレズビアン&ゲイ資料館の担当者は解説する。
LGBTは子供を持たない高学歴・高所得の共働き世帯が総じて多い。英フィナンシャル・タイムズは最近、経営層に占めるLGBTの特集を組んだ。最も有名なのは米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)でゲイとされている。
また同性婚が法的に認められているカナダや米国の一部の州では養子を引き取るカップルもあり「不動産や金融、教育、観光など、総じて一般家庭より高い消費が期待されている」と資料館の担当者は解説する。
トロントの専門旅行社、トラベル・ゲイ・カナダの推計では、北米のLGBTは人口の6~8%を占め、市場規模は7500億カナダドル(約70兆円)、うち観光が700億カナダドル。今年はワールド・プライドの関連ツアーに世界中から観光客が集まるとみられ、同社ではナイアガラの滝などをセットにしたパッケージツアーを出している。「潜在的な市場は大きくさらなる成長が期待できる」という。