厳しいラジオ局経営、復活へ試行錯誤 聴取者離れ…強まる危機感 (2/6ページ)

2014.8.16 07:06

 FM802は、独自に見極めた推薦曲を繰り返して重点的にオンエアする「ヘビーローテーション」という手法を国内で先駆けて取り入れ、新進アーティストを発掘してきた。

 イベントに出演した高橋優は「僕がブレークするきっかけをくれた」と感謝のメッセージを送り、ポルノグラフィティは1990年代初めに米ローカル局のバックアップを受けて全米でヒットしたミスター・ビッグの「トゥ・ビー・ウィズ・ユー」を披露。ラジオのディスク・ジョッキー(DJ)がスタジオから生中継で出演者を紹介するなど、ラジオの存在感を意識させる演出が観客を喜ばせた。

 若年層を引き付けた深夜放送の人気が薄れるとともに、民放ラジオ局の広告収入は右肩下がりとなり、減少に歯止めがかからない。

 日本民間放送連盟によると、テレビとの兼営を除く単独経営のAM局(短波を含む)14社とFM局52社を合わせた66社の広告収入は2012年度に、03年度と比べて38.7%減の839億円にまで落ち込んでいる。

事業多角化の一環として収益の減少を補う狙いもある

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