厳しいラジオ局経営、復活へ試行錯誤 聴取者離れ…強まる危機感 (3/6ページ)

2014.8.16 07:06

 若年層を意識

 ラジオ局がイベントを仕掛けるのは、ラジオの魅力を訴えることで聴取者を取り戻すと同時に、事業多角化の一環として収益の減少を補う狙いもある。

 1996年の開局当初は外国人向けの外国語放送局としてスタートしたインターFM(東京都品川区)も、イベントに力を入れている。5月末には東京・下北沢のライブハウス13店で若手アーティストのライブを同時に開催した。オンエアの選曲も従来は洋楽に軸足を置いてきたが、若年層を意識してJポップも積極的に取り上げている。40代以上の男性が多かったリスナーは最近、20代の女性にも広がりつつあるという。

 同局の人気番組のDJで、6月末まで同社の執行役員を務めた英国出身の音楽評論家、ピーター・バラカンさんは「放送された曲を聴いた人が、その一日を豊かな気持ちで過ごせることもあり『音楽の力』はすごい」とラジオの魅力を強調する。一方で「豊かな音楽編成と利益のバランスを取るのは難しい。広告を得るのは本当に大変で、生き残るためには新しいリスナーの獲得だけでなく、イベントやウェブサイトを使ったビジネスで稼ぐ必要もある」と話す。

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