ビール大手4社の8月のビール類販売実績が11日、出そろった。台風や豪雨災害の影響で、居酒屋やビアガーデンなど業務用が大きく低迷した。4社とも前年同月実績を割り込み、合計販売量は、業界推計で約8%ダウンした。7月も業界推計では2%程度の減少で天候不順による今夏のビール販売不振が鮮明になった。
アサヒビールは糖質ゼロ、プリン体ゼロの「スーパーゼロ」の出荷が好調で発泡酒を2%伸ばしたものの、主力ビール「スーパードライ」シリーズが6%減り、全体で5%減だった。
キリンビールは4社の中で最も減少幅が大きく、14%減となった。昨年発売した第3のビール「澄みきり」の反動が響いた。ただ、足元では販促キャンペーンによって主力ビール「一番搾り」の販売が回復しているという。
サントリー酒類は第3のビールで「金麦」シリーズが3%増と健闘し、ビール類全体で1~2%減に踏みとどまった。