共同プロジェクト「日本アニメ(-ター)見本市」について語るドワンゴの川上量生会長(右)とカラーの庵野秀明監督【拡大】
メディアグループのKADOKAWAとネットサービスのドワンゴが、10月1日に経営統合し、KADOKAWA・DWANGOがスタートして約1カ月。電子書籍をネットで割引販売したり、地域の書店を回るキャンペーンを始めたりと、“ハネムーン”の様相を呈している。ただ、今の時点で経営統合が目に見える結果をもたらしたとはいえず、両社の持つ強みをつなぎ、重ねていく作業はこれからが本番となってくる。
10月31日に閉幕した第27回東京国際映画祭で特集上映された「庵野秀明の世界」で、「新世紀エヴァンゲリオン」で知られるアニメーション監督の庵野秀明氏と並んで、KADOKAWA・DWANGO会長の川上量生氏が、ひとつの発表を行った。
庵野監督が率いるアニメスタジオの「カラー」と、川上氏が会長を務めるドワンゴの両社で「日本アニメ(ーター)見本市」というプロジェクトを始動させるという内容。短編アニメーションを制作して毎週金曜日にネットで無料配信し、週明けの月曜日にクリエーターを招いた解説番組をネットで生放送していくという。