【挑む】アカリク・林信長社長 大学院生に特化し就職支援 (1/2ページ)

2014.11.19 05:00

アカリク林信長社長

アカリク林信長社長【拡大】

 文部科学省の2014年度学校基本調査(速報値)によると、修士課程と博士課程修了者の就職率は、それぞれ74.4%と66%で前年度から上昇している。しかし、多くの大学院生は研究のために就職活動期間が限られ、情報収集や企業訪問を十分にできない。このため能力を生かしたキャリア形成は難しい。大学院生に特化した人材紹介を手掛けるアカリクの林信長社長は「大学院と企業をつなぎ、知恵を社会に流通させる」と事業の意義を強調する。

 --大学院生は企業から敬遠されているのでは

 「大学院生は高度な専門分野の研究をしていて、ビジネスとして使えるスキルを身に付けていないのではないかと偏見を持たれがちだが、それは違う。実は企業が求める高いスキルを持っている。しかし、大学院は研究中心で就職活動がしにくく、大学院側も就職支援に熱心ではないため、結果的に就職が困難になり『ポスドク』やフリーター化してしまう現実がある」

 --大学院生は研究者志向が強い

 「研究者になれるのは一握りに過ぎない。高度な専門知識を持った優秀な人材が埋もれることは社会の損失であり、大学院生が就職することは日本全体にとって重要なことだ。大学院生は専門知識を売り物に就職活動をしがちだが、そのまま生かせる職場はほとんどない。論文執筆で身に付けた文書処理能力や、学術発表で培ったプレゼンテーション能力、また英語の専門文献を相当量読み込んでいるので英語力も高い。専門知識も含めて、企業に役立つ能力をアピールする必要がある」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。