【トップは語る】東京海上日動あんしん生命保険社長・広瀬伸一さん(54) (1/2ページ)

2014.12.4 05:00

 ■生損保一体となった商品提案を推進

 --前年度の保有契約件数が業界11位となり、創業18年でトップ10が視野に入ってきた

 「国内の生命保険会社では1、2位を争うスピードで成長できたと思う。原動力の一つは商品戦略だ。医療技術の進歩や高齢化を背景に顧客のニーズは変化し、伝統的な医療保険や死亡保険だけでは賄い切れない。こうした保障の空白領域を狙い、病気で就業不能になった際の保険や介護と終身保険を組み合わせた保険など新たな市場をつくりだす革新的な商品を開発してきた」

 --独創的な商品を生み出す土壌は

 「就業不能保険は、働けなくなった際に所得を補償するという損害保険にもともとあった考えを導入した。損保グループの生保としての新たな発想を生かしている」

 --販売戦略でもグループの連携が鍵を握る

 「基幹の販売網は損保代理店で保険料収入の6割を占める。ただ、グループの損保の契約が1500万人超あるのに対し、そのうちの当社の顧客は1割前後。損保代理店による生損保一体となった商品提案に余地がある。代理店に生保商品を浸透させていくことが今後の課題だ」

 --業務プロセス改革の進捗(しんちょく)は

 「顧客への商品提案などに使う端末の機能を今年拡充し、顧客の健康状態をその場で自動的に査定して提示できる仕組みを業界で初めて導入した。保険契約がすぐに成立するので、契約者への保険証券の送付が従来よりも1週間弱早まる。代理店への導入を順次進めていく」

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