大林組は11日、筑波大学発のベンチャー、サイバーダインが開発した装着型ロボット「作業支援用HAL(ハル)」を2015年度にも建設現場で本格導入する方針を明らかにした。ハルはこれまで医療や福祉の分野で導入されているが、大林組は「作業負担の軽減効果が確認できた」として、採用を決めた。
ハルは、人が体を動かそうとする際に脳から出る微弱な電気信号を内蔵センサーで検出し、物を持ち上げる動作を太ももと腰に巻いたベルトで補助する仕組み。建設現場作業員の約7割は腰に持病を抱えているとされ、大林組技術研究所の上田尚輝部長は「人手不足が進む中、高齢者が長く仕事を続けるのに有効だ」と、ハルによる作業負担の軽減効果に期待する。