インターネット上の公式サイトなどには、ハンバーガーをほおばる顧客や楽しげに働くスタッフの写真が並び、都会的でおしゃれなイメージ作りに一役買っている。金融大手ゴールドマン・サックスは「ネット上で大きな存在感がある」として、若い世代の支持が成長につながると期待する。
味の良さをアピールする新興勢力はこれまでもあった。03年から拡大を加速させた「ファイブ・ガイズ」や07年創業の「スマッシュバーガー」などがその例だ。ハンバーガー以外でも06年に上場した「チポトレ・メキシカン・グリル」や1999年から展開を本格化した、サンドイッチやスープ、パスタなどの「パネラ・ブレッド」もある。
それでもシェイク・シャックが高い注目を集める背景には、これまで各社の挑戦を退けてきた最大手マクドナルドが14年通期決算で、「少なくとも1981年以来」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)の減収減益という不振をみせたことがある。売り上げの約4割を占める米国内の既存店来店客数は、前年比4.1%減と2年連続の減少。「マック離れ」の傾向があらわになり、安さや手軽さを重視するビジネスモデルの頭打ちも指摘される。