【ハザードマップ】積極投資の裏で融通手形や水増し マッハ機器 (2/2ページ)

2015.4.9 05:00

 債権者説明会では融通手形に加え、在庫の水増しや受取手形の存在などが判明。さらに債権者の一人が「リース物件を確認したら会社にはなかった」と質問。社長は「13年頃から一般的なリース契約で、別会社を通じてキャッシュバックを受け、全額を売り上げに計上した」とリース契約による不正を認めた。

 公表された決算書を前年と比べると1カ所だけ大きな変化が確認された。13年9月期まではマッハ・システムズヘの「預け金」とされていた4億円が、14年9月期には「現預金」に計上されていたのだ。会社側は「マッハ・システムズから資金が戻り、借入金を上回る手元資金を確保した」と説明した。しかし、実際にはLBOの際に金融機関の担保となった預金の勘定科目が変えられただけだった。(東京商工リサーチ)

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【会社概要】マッハ機器(2月現在)

 ▽本社=東京都江東区

 ▽設立=1981年8月

 ▽資本金=2000万円

 ▽従業員=31人

 ▽事業内容=業務用電気フライヤーの製造・販売

 ▽負債総額=16億1596万円

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 〈チェックポイント〉

 経営コンサルタントだった人物が社長に就任以降、一転してマッハ機器は積極的に金融機関から資金を借り入れた。本業のためというより、マネーゲームに使う資金だった色合いが濃く、その資金調達の窓口としてマッハ機器が使われたのではないかとの指摘もある。

 債権者説明会では、振り込みがされなかった融通手形の存在や在庫の水増しなど数々の不正が明らかになり、まさにたたけば、ほこりが出てくる状況だった。決算書では業績は順調に推移していたかに見えた。決算書の数字の動きには細心の注意が必要なことを改めて示した。(東京商工リサーチ取締役情報本部長 友田信男)

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