今回の上場で約53億円を調達。90%を新規出店費用に充てる【拡大】
ニラク・ジー・シー・ホールディングス(福島県郡山市)は16日、東京都千代田区のフクラシア東京ステーションで記者会見を開催した。これは、8日の香港証券取引所への株式上場に伴い開かれたもの。
同社は1950年に創業し、福島県や関東圏でパチンコホールを55店舗運営するニラクの持ち株会社。香港でのパチンコホール関連企業の上場は、2012年のダイナムに続く2社目となる。
当日は、谷口久徳代表執行役社長、大石明徳執行役専務、フィナンシャルコントローラーのカレン・イウ氏、諸田英模執行役、田中基隆執行役が臨席。「香港証券取引所上場に関する内容及び今後の展開について」を発表した。
谷口社長は、今回の上場を「天の時、地の利、人の和」に例えることができるとコメント。マクロ環境の変化を背景にパチンコという日本の娯楽文化を中身から進化させる最高のタイミング(「天の時」)であり、世界に通用するエンターテインメント企業として成長するためには、世界有数の金融センターに位置づけられる香港(「地の利」)での上場だと確信。さらに、上場までの道のりは高い志を持ったプロフェッショナル・チーム、社内プロジェクトチームが一心同体(「人の和」)となり、ビジョン実現の原動力となったと伝えた。
なお、上場の目的としては、資金調達と社会的評価の向上を提示。遊技産業に対する社会的評価の低迷を指摘し、同産業で働く人々の地位向上をもたらすことを期待した。