ソフトバンク、スプリント再建困難でチラつく売り時 為替差益、今なら9千億円超 (4/5ページ)

2015.5.28 06:38

米カリフォルニア州にあるスプリントの販売店。タブレット端末を含めた契約数は純増に転じたものの、米3位からの転落は時間の問題となっている(ブルームバーグ)

米カリフォルニア州にあるスプリントの販売店。タブレット端末を含めた契約数は純増に転じたものの、米3位からの転落は時間の問題となっている(ブルームバーグ)【拡大】

  • ソフトバンクの孫正義社長

 今なら9000億円超

 もう一つの理由は、より現実的だ。買収当時の為替レートは1ドル=約80円だったが、現在は123円まで円安が進んでおり、買収価格で売却しても単純計算で9000億円を超える為替差益を手にすることができる。ある程度の経営改善で売却額を引き上げられれば投資案件としては大成功ともいえる。実際、14年10~12月期は営業利益から設備投資額などを差し引いて残るフリーキャッシュフロー(現金収支)はマイナス18億ドルと、10億ドルも改善した。

 ソフトバンクはスプリントの買収に名乗りを上げる以前に、シンガポール・テレコム(シングテル)の買収を検討していたことは、業界の関係者に知られている。

 シングテルは世界約20カ国・地域の約40カ所に拠点を置く東南アジア屈指の通信会社。アジア地域の海底ケーブルの8割に投資して各国を結ぶ通信網を持ち、契約数5億人と中国を除くアジア地域で最大の携帯電話会社でもある。アジアを重要市場と位置づける孫社長にとって、東南アジアで通信関連事業を拡大するにはうってつけの存在だ。当時の交渉は白紙となったが、「アジアが重要」と繰り返す孫社長の視線は今もシングテルをとらえているに違いない。

「孫社長は、ほぼ2年ごとに興味の対象が変化する」

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