【本気の仕事講座】(57)町長は縁の下の力持ち (1/2ページ)

2015.6.2 05:00

縁の下の力持ちとして業務に取り組む葉山町長の山梨崇仁さん(左)

縁の下の力持ちとして業務に取り組む葉山町長の山梨崇仁さん(左)【拡大】

 御用邸やマリーナ(ヨットレース発祥の地)で有名な神奈川県葉山町は、人口約3万3500人。東京から50キロ圏内に位置し、閑静な住宅街や著名人の別荘地も多く、また観光の町としても発展している。

 今回の主人公は葉山町長の山梨崇仁氏。学生時代は体育会ウィンドサーフィン部に所属。全日本学生選手権(2000年)において団体・個人ともに総合優勝、01年に韓国・釜山で開催されたアジア選手権で準優勝するなど、国内外で輝かしい成績を残した。

 卒業後は3年間、スポーツ選手として活動した後、サラリーマン生活を経て30歳のときに葉山町議選に出馬し、得票数1位で当選。政党、特定団体、利益団体から独立し、一切のしがらみを断ち切った立場を保持し、町民の目線を第一に考え活動してきた。

 町議を5年間務めた後、12年に葉山町長に就任。世間一般からは“御用邸の町の首長”という見られ方を感じつつ“お上的なスタンス”ではなく、町民の「縁の下の力持ち」として日々の業務に取り組む。38歳と全国でも若い町長だが、「私より公、そして町民のことを常に考え、日々学びの連続です」と語る姿がすがすがしい。

 一方で逆風になると燃え、強い相手に挑む闘争心も持ち合わせている。そして自分の行政手腕をさらし、民意の審判を受け、いや応なしに順位づけられる本気の選挙が好きだとも語る。

 家庭ごみ有料化を導入する自治体が増えている中、葉山町では現在も無料収集を維持している。14年6月には、ネットセンター(集積所)から各家庭「個別収集」に切り替えたが、約1年間で20%減量、4000万円のコストダウンにつながった。この成果について、「町民の皆さまの意識改革の表れ。役場としては新制度導入に際して啓発したにすぎません」と語る。

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