ユニパック、火山灰対応の空調フィルター 防災対策で問い合わせ増加 (1/2ページ)

2015.6.8 05:56

従来型と比較し、火山灰の対応力を高めたフィルター(右)の特徴を説明する松江社長

従来型と比較し、火山灰の対応力を高めたフィルター(右)の特徴を説明する松江社長【拡大】

 省エネ機能を高めた空調用フィルターを展開するユニパックが開発した火山灰対応フィルターが、日本列島で相次いでいる噴火災害を受けて、官公庁や企業の施設担当部署などの関心を集めている。火山灰の被害に苦しむ鹿児島県で、鹿児島大学の研究チームと共同で効果に関する研究に取り組み、地元の放送局や病院、ホテルなどに納入した。発電所で火山灰によるフィルターの目詰まりが発生すれば大停電の引き金になるリスクも指摘されており、防災対策の一環として、電力関係者からの問い合わせも増えているという。

 「従来の空調用粗塵フィルターでは、火山灰の約50%しか捕捉せず、セットで使用される中性能フィルターの製品寿命が短くなる欠点があった」。ユニパックの松江昭彦社長は、火山灰対策用フィルター「南風」を開発した動機をこう話す。

 フィルターを火山灰が通過してしまうことで、室内の清掃やフィルターのメンテナンスの頻度が高まる。「フィルターの手洗い清掃を行っても、簡単には灰が落ちない」(松江社長)ため、火山灰の捕捉率を向上させる必要があった。

 「南風」は、大手メーカーが開発した高効率な格子状メッシュの素材を活用した「パワーメッシュ」を使う。縦80マイクロ(1マイクロは100万分の1)メートル、横80マイクロメートルのメッシュ素材で捕捉率を高める一方、通気性を損なわないポリエステルモノフィラメント製を使用した。対直射日光にも優れているという。

 鹿児島大学大学院理工学研究科との共同研究によると、鹿児島に降下する火山灰で試すと、100マイクロメートル以上の粒子は97%(含水率2.38%)の捕捉率が確認されたという。「火山灰を付着させずに遮り効果で落とすため、メンテナンスが年1回程度の頻度で済む。粗塵(そじん)フィルターは水洗いと掃除機による清掃が必要だったが、南風はホース水洗いで簡単に除去することが可能だ」(松江社長)

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