【本気の仕事講座】(58)農業を魅力的な産業に (1/2ページ)

2015.6.16 05:00

新しい農業の標準作りに挑戦する宮治勇輔さん

新しい農業の標準作りに挑戦する宮治勇輔さん【拡大】

 今回の主人公は、みやじ豚(神奈川県藤沢市)の宮治勇輔社長。養豚農家の長男として誕生。2001年慶応大総合政策学部卒業。在学中はキャリア論第一人者である花田光世教授(現名誉教授)の薫陶を受け、以来、「自らを律する」ことを片時も忘れない。

 卒業後、パソナに入社。営業・企画・新規プロジェクトの立ち上げなどに携わりながらも、30歳までに起業すると決め、1年目は毎朝4時30分、2年目以降は5時30分に起床し、「ひとり朝活」を欠かさなかった。

 05年6月に退職。実家の養豚業を継ぎ、06年にみやじ豚を設立して社長に就任した。生産は弟、自身はプロデュースを担当し、二人三脚で家族経営の理想を追求する。

 生産頭数は月100頭。豚は神経質だから、血統、餌もさることながら「育て方」にも注力する。独自のバーベキューマーケティングを通じ、ブランド価値を高め、2年で神奈川県のトップブランドに押し上げた。みやじ豚は08年に農林水産大臣賞を受賞した。

 農業プロデューサーとして、NPO法人湘南スタイルの運営にも参画。同県茅ケ崎市の食と農業のポータルサイト「おいしい茅ケ崎」をプロデュースしている。

 一方、農業の現状に強い危機意識を持ち、農業変革を目指すNPO法人農家のこせがれネットワークを設立、代表理事を務める。

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