「分かりやすさ」徹底
観光客は土地勘もなく言葉も通じにくいので、サービスでは「分かりやすさ」を徹底。料金は荷物の大きさや重量は関係なく、トラック1台単位とし、「15キロ圏内でいくら」といったように直線距離で料金を算出する方式を取り入れた。例えばトラック1台に35人のスーツケースを積み、東京ディズニーランド周辺のホテルに届ける場合、1人当たりの金額は600円。一般的な宅配便に比べ3割程度と割安だ。
国土交通省では、外国人旅行者の利便性向上を図るため、“手ぶら観光”の基盤整備が課題だと指摘している。こうした動きを追い風にして、新サービスで初年度1億円の売り上げを目指す。
貸会議室で成功したティーケーピー(TKP、東京都新宿区)は、貸会議室の利用者とともに訪日外国人の取り込みを狙い、ホテル運営に本格的に乗り出す。訪日客増加の影響で、ホテル不足が深刻化しており、いち早く需要を取り込むためだ。アパホテル(同港区)とのFC(フランチャイズ)契約で事業を展開。3年後には10カ所での運営を目指す。