クラウドファンディング(CF)型の電子商取引(EC)事業を展開している、きびだんご(東京都目黒区)は、等価交換型と呼ばれる種類のCFを軸にサービスを展開し、新しいソーシャルファンディングとして注目を集める。松崎良太社長は「魅力ある事業を、ファンの方々と一緒に継続して支援できる形が理想だ」と、CFの世界に新風を吹き込む。
--きびだんごが提供するサービスとは
「事業を行う人たちがモノづくりやサービス提供などの新たなコトにチャレンジする際に、消費者やエンドユーザーから直接支援を受け、先にお金を預かりながらやりたいコトを実現するのを支援する。ロットの壁や社内の賛同が得られないなどの悩みに応え、実現したいアイデアや市販化したい試作品を先に広く公開し、共感する人たちから直接お金を集め、それを実現する仕組みだ」
--CFの特徴は
「当社のCFは、等価交換型が特徴。お金を投資したり、預けたりする場所ではなくて、支援をしても、お金は戻ってこない(プロジェクトが不成立になった場合は返金される)。支援をすることで得られるのはモノやサービス、体験やワクワク感などの『等価交換としての価値』だ。自分自身がワクワクできるモノやコトの実現のためにお金を出して協力する場所だ」
--社名の由来は
「桃太郎は鬼退治に行くという目的を達成するために、イヌ、サル、キジという仲間を集め、支援を得ながらやりたいコトを実現した。そして、支援してくれた仲間はもれなく『きびだんご』を受け取った。今の時代にやりたいことを持っている人たちも、桃太郎と同様に仲間を集めて目的を達成し、その実現に協力した人たちは魅力的な『きびだんご』を手に入れられるというわけだ」