福岡市と九州大が「下水汚泥から水素」実証実験 豊富な“資源”を自動車燃料に (4/4ページ)

2015.8.24 06:22

下水汚泥から作った水素の供給ステーション=福岡市中央区の中部水処理センター(同市提供)

下水汚泥から作った水素の供給ステーション=福岡市中央区の中部水処理センター(同市提供)【拡大】

  • 下水道のシンポジウムで汚泥活用の可能性を語る田島正喜九州大水素エネルギー国際研究センター客員教授(左端)、津野孝弘福岡市下水道計画課長(中央)=7月30日、東京ビッグサイト

 需給ギャップ解消課題

 こうした夢のエネルギーサイクルを目指す上で鍵となるのが、水素ニーズの拡大だ。同市は今後、水素の供給先を一般にも広げていく計画だが、現時点で市内を走るFCVは20台足らず。「技術的には順調だが、需要と供給のギャップが課題」(津野氏)となっている。

 田島氏は「FCVなどを普及させて水素エネルギー社会をつくる上で、今後10年ほどは苦しいスタートダッシュの時期が続くだろう」と見通す。「最初の『谷』を乗り越えるために、官民挙げ知恵を出し合わなくては」と訴える。(山沢義徳)

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