【浜松物語 「やらまいか」精神を訪ねて】(37)ノーベル賞の研究支える (1/2ページ)

2015.11.17 05:00

 □浜松ホトニクス(1)晝馬明社長

 --今年のノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長の研究を支えた

 「世界最大の水チェレンコフ宇宙素粒子観測施設『スーパーカミオカンデ』(岐阜県飛騨市)に設置された当社の1万1200本の光電子増倍管が、ニュートリノ観測における『目』の役割を果たした。素粒子研究という基礎科学の発展に微力ながら協力できたことは非常にうれしい」

 ◆人類に貢献

 「CERN(欧州原子核研究機構)がヒッグス粒子の存在を確認したことで、2013年にブリュッセル自由大学のフランソワ・アングレール名誉教授、エディンバラ大学のピーター・ヒッグス名誉教授がノーベル物理学賞を受賞したが、そのCERNの実験施設に当社の光半導体素子と光電子増倍管が使われている。昨年は、世界初の青色LED(発光ダイオード)の開発で浜松市出身の名古屋大学・天野浩教授が同賞を共同受賞した。そして今年の梶田先生の受賞と、3年連続で浜松市がノーベル物理学賞に関係している」

 --基礎科学の進歩に貢献している

 「梶田先生もおっしゃっていたことだが、『ニュートリノに質量がある』ことが分かったからといって、人々の生活が良くなるわけではない。しかし、究極的には、宇宙の真実をはじめとする基礎科学を探求していくなかで、新しい法則などが発見されていくことが、人類のためになるのではないかと思う」

 --世界シェア9割を占める光電子増倍管とはどんなものか

 「微弱な光を電子に変換し、それを何百万倍にも増幅して電流を取り出す装置。素粒子研究などの学術用途のほか、医療、分析、計測、産業用に広く用いられている。がん検査に使われているPET(陽電子放射断層撮影)用の光電子増倍管は、ほぼ全てが当社の製品だ」

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