【Sakeから観光立国】乾杯グループ、台湾で日本酒文化振興活動 (1/2ページ)

2015.12.4 05:00

乾杯SAKE学苑の蔵元サケディナー会場で「五凛」をPRする高木大成氏(右)と、醸造元、車多酒造の車多一成社長

乾杯SAKE学苑の蔵元サケディナー会場で「五凛」をPRする高木大成氏(右)と、醸造元、車多酒造の車多一成社長【拡大】

 □平出淑恵(酒サムライコーディネーター)

 台湾の乾杯股●(台北市、平出荘司社長)は、1999年に焼肉居酒屋からスタートし高級焼肉の分野を開拓、その後、鉄板焼、焼き鳥、鍋と台湾で35店舗を展開してきた。

 2011年に住金物産が資本参加し、今年、高級焼肉の「老乾杯」が中国・上海にも出店を果たした。

 この乾杯グループが13年に、台湾の日本酒市場拡大を目指し、日本酒文化を学ぶ機会を設けようと「乾杯SAKE学苑」を立ち上げ、毎月、日本から蔵元を招いて蔵元レクチャー、蔵元サケディナーを開いてきた。

 当初は日本酒に興味を持っている台湾人も少なく、サケディナーを開いても台湾在住の日本人が多かったが、日本酒の輸入業関係者を中心に日本酒教育の機運が高まり、サケディナーも台湾人が主流となっている。

 今年から乾杯グループでは、新たに役員の高木大成氏を乾杯SAKE学苑事業の責任者に据え、消費者向けの蔵元レクチャー、蔵元サケディナーに加えスタッフトレーニングのメニューをさらに充実させた。

 現在、乾杯グループは従業員1000人以上の大所帯で、4割がアルバイトだ。飲食業の要であるサービススタッフの日本酒教育を通じて、親日の台湾の顧客満足度を高めるのが狙いだ。

 学生アルバイトを教育することで台湾の飲食業界のみならず、彼らが将来進む広い層へ日本酒の魅力や蔵のある日本の地方への理解を深め、台湾の日本酒市場を育て、同時に日本国内へのインバウンド拡大にもつなげていく方針だ。

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