ソフトバンクグループのロボット事業会社、ソフトバンクロボティクス(SBR)と米IBMは7日、SBRのヒト型ロボット「ペッパー」向けに、米IBMの人工知能型コンピューター「ワトソン」を本格的に開発すると発表した。人間と円滑に対話できるワトソンの機能をペッパーに取り込んで法人ニーズを開拓し、世界で販売したい考えだ。
米ラスベガスで6日(現地時間)開幕した世界最大の家電見本市「CES」で、SBR事業推進本部の吉田健一本部長が明らかにした。吉田氏は「(ワトソンの導入で)ペッパーはよりスマートになる」と述べた上で、ワトソンを導入したペッパーと低金利の住宅ローンを組むための対話のデモンストレーションを行った。
ワトソンは膨大な量のネット上の情報を分析した上で、人間からの特定分野の質問に答える対話力に定評があり、既に銀行のコールセンター業務などで活用されている。