スフェラーパワー 球状太陽電池、着実に販路拡大 ガラスなどに高いデザイン性 (1/2ページ)

2016.3.21 05:00

球状太陽電池「スフェラー」を製造販売する「スフェラーパワー」の井本聡一郎社長=JR京都駅前

球状太陽電池「スフェラー」を製造販売する「スフェラーパワー」の井本聡一郎社長=JR京都駅前【拡大】

 世界的に二酸化炭素の削減と省エネルギーが課題となる中、「スフェラーパワー」(京都市中京区)が展開する太陽電池「スフェラー」が少しずつ販路を広げている。パネル型が主流の他社製品に比べ、同社の製品は球形をしており、ガラスに取り付けても重たい印象にならないという。建物が美しく仕上がるため、国内外の建築家も注目。同社は将来的に生産能力を増強し、ニーズに応えたいとしている。

 同社は、光半導体メーカーの京セミ(京都市伏見区)の太陽電池の開発部門を分社化する形で設立された。

 この研究開発に携わっていた井本聡一郎さんが現在、スフェラーの社長として普及に取り組んでいる。

 スフェラーは「スフェリカル・ソーラー」の略。球状の太陽電池という意味をこめた。

 京セミが炭鉱の町として栄えていた北海道上砂川町に製造拠点を構えた際、鉱山の縦穴を利用した無重力の実験施設の存在を知り、その施設で半導体に使うシリコンを球状化する開発をしたのが始まりという。

 主流となっている他社製品は、黒色の大きなパネルを使用しており、パネルを太陽の方角へ向けて設置する必要があるという。

 これに対し、小さな球形のスフェラーは、あらゆる方向からの光で発電が可能。置き場所に制約が少ないという。デザイン性に優れているため、ガラスなどと一体化させ、建物の窓や壁面などに使用するのを推奨している。

 特にガラスに取り付けたときの見た目の美しさなどが高く評価され、ガラス大手の旭硝子と取引を開始。再開発中のJR京都駅前の自転車置き場に、スフェラーを内蔵した案内板6台も設置された。日中に生み出した発電で約6時間、照らすことができるという。

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