【トップの素顔】小仲正久 日本香堂ホールディングス会長兼CEO(3) (1/3ページ)

2016.4.6 05:00

国内外の各事業所や工場に掲げている父、正規の写真

国内外の各事業所や工場に掲げている父、正規の写真【拡大】

 ■父は「一番にならな気が済まん男」

 日本香堂の成り立ちには父、正規のことからお話ししなければなりません。父は1906(明治39)年生まれ、兵庫県出石(いずし)の出身です。実家は豪農で、6人きょうだいの末っ子。とはいっても、祖父が借金の保証人になったことから貧しい生活を余儀なくされ、末っ子ですから家には残れない。14歳のとき、大阪のお線香の製造・販売では名の通った老舗「孔官堂」に、長姉の夫が番頭的な地位でいたのがご縁で就職します。就職といっても丁稚(でっち)小僧。実家で農閑期に作っていたという柳ごうりを担いで、大阪に出てきたのだと思います。

 ◆3年目から一人前

 最初は住み込みの雑用係でしたが、2年目は早くもお線香の成形工程のひとつである「盆切り」をまかされるほど飲み込みが早かったようです。3年目からは一人前とみなされて営業担当になり、取引先からの評判も上々で、5年目から月30円という破格の手当をもらうほどだったそうです。

 お線香の歴史は古く、仏教の伝来とともに香木による香りの文化が日本に広まり、室町時代には聞香から香道がかたち作られていきます。江戸時代には使いやすい、今でいうインスタント商品としてお線香が生まれ、原料を輸入することから海外と接点のあった大阪・堺が起点となりました。一方で高級品は宮中のあった京都から発展していきます。このため、昭和初期のころまでお線香といえば大阪、京都が中心で、生産は淡路島が多かったのです。

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