【日本発!起業家の挑戦】起業家と大企業をイベントでつなぐ (1/5ページ)

2016.7.26 05:00

スラッシュ・アジア代表のアンティ・ソンニネン氏
スラッシュ・アジア代表のアンティ・ソンニネン氏【拡大】

 □スラッシュ・アジア代表 アンティ・ソンニネン氏に聞く

 5月半ばに千葉・幕張で国内最大級のスタートアップ企業向けイベント「SLUSH ASIA(スラッシュ・アジア)2016」が開催された。フィンランドで08年に始まった欧州最大規模の「スラッシュ」が昨年日本に上陸し、今年が2回目だ。

 私も登壇したが、スラッシュ・アジアは国内で開かれる他のイベントとはかなり様子が違う。スタートアップ支援イベントの運営は会社経営とは異なるが、ビジネスモデルがあり、製品があり、顧客がいる点では同じ。派手な盛り上がりの裏側をスラッシュ・アジアの日本代表アンティ・ソンニネン氏に聞いた。アンティは母国フィンランドでの起業、人気ゲーム開発企業の日本法人立ち上げの経験を持ち、現在も日本で自身の会社を経営する起業家だ。

 ◆閉鎖が招く悪循環

 --先日のイベントには約4000人が訪れ、大盛況でしたね

 「昨年から約1000人来場者が増えました。企画段階から400人以上の学生ボランティアが動いてくれました。スラッシュ・アジアの開催を可能にしたのは彼らと言ってもいいです」

 --日本のスタートアップ向けイベントをどう見ていますか。スラッシュ・アジアは他とは違ったものを目指しているとか

 「日本でもよいイベントが増えてきていますが、改善できるところはまだまだあります。問題の本質は、国内に閉鎖的なスタートアップ・コミュニティーが多いことです。招待制だったり、1つのコミュニティーに帰属意識のある人は他のコミュニティーが主催するイベントには参加したがらなかったり、参加を許可されていなかったりします。エコシステム全体の循環を滞らせる大きな問題です」

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