【“人”が変える地方創生】「経験と知見」を循環させる 久保田雅俊 (1/2ページ)

2016.7.27 05:00


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 従来型の雇用では、東京圏の人材と地方の中小企業を結びつけることは難しい。「大手企業に勤める35歳の男性。年収1200万円。子供は2人。武蔵小杉に5500万円のマンションを所有」。こんなステータスの人が、地方に移住して働くだろうか?

 地方企業を元気にするためには、優秀な人材が必要だ。もちろん地元の人材を雇用することも必要だが、それだけでは足りない。

 可能性があるのは、大企業で重要ポジションを務め、定年退職したエグゼクティブ・シニア。または自身のスキル・経験を生かして複数企業に貢献する個人事業主や経営者。そして、ライフステージの変化の中でなかなか実力を生かしきれずにいる女性。こうした方々に多様な働き方を提案し、東京圏と地方の間で人材を循環させていくことが大切だ。

 シニアを経営顧問として迎え入れる動きは以前からあり、それを主軸にした人材ビジネスを展開する企業も存在している。当社では、ここに高い職能を有する個人事業主や経営者、女性プロフェッショナル人材を加えて、新しい働き方を提案している。

 私たちの事業を簡単に説明するなら、経営強化を考える地方の企業に対して「プロフェッショナル人材の経験や知見をシェアする」ということ。その地方企業に転職してフルタイムで働くことはできないので、経験や知見をシェアする形で、「月に1週間だけ来てもらう」といったような働き方で貢献してもらっている。自身の力を発揮できる場が広がるため、この働き方はプロフェッショナル人材にとっても魅力的だ。

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