“買収王”孫正義社長の眼力 ソフトバンクが仕掛ける未来への巨額投資 (4/4ページ)

2016.8.15 07:06

英アームの巨額買収で「未来社会を変える」というソフトバンクグループの孫正義社長。市場の懸念を払拭することはできるか=7月28日(ブルームバーグ)
英アームの巨額買収で「未来社会を変える」というソフトバンクグループの孫正義社長。市場の懸念を払拭することはできるか=7月28日(ブルームバーグ)【拡大】

 環境変化リスクも

 一方、「孫さんは先を見る能力があるから成功してきた」と語る永守氏でさえ抱く懸念とは何か。「ああいうモノは技術革新が予想外に早い。30~50年後をみて会社を買うという能力は、私にはない」と語った永守氏の言葉がヒントになりそうだ。数十年を経る中で、新しい技術がアームのそれに取って替わるなど、現時点では想像もできない事業環境の変化が起きる可能性もゼロではない、といっているように聞こえる。

 日本企業の巨額買収を振り返ると、孫社長は金額で首位のアーム、3位のボーダフォン日本法人、4位の米携帯電話大手スプリントの3件を手掛けた。前述のように、ボーダフォンに関しては大成功だったが、スプリントの再建はまだ途上だ。同じく米携帯大手のTモバイルも買収し、両社を統合してベライゾンなどに互していくという孫社長の“大戦略”が、米当局の意向に阻まれたように、孫社長にも、これまで誤算がなかったわけではない。

 また、孫社長が明らかにした自身の「時間の使い方」によると、従来は5割がスプリント、5割がその他だったが、これからはアームとスプリントが45%ずつ、残り10%をその他にするという。「アーム買収で未来社会を変える」という壮大なビジョンを実現するには、2件の巨額買収後の経営戦略に関わり、成果を出していく必要がある。これは、孫社長にとっても容易な仕事ではなく、サクセスストーリーに彩られた「立志伝」の総仕上げを見事に飾れるかは予断を許さない。(高橋寛次)

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