【日本の針路 大塚耕平のスピークアウト】フィンテックにみる産業革命 (2/6ページ)

2016.10.13 05:00

米サンフランシスコで開かれた開発者会議での「アンドロイドペイ」のデモンストレーション(ブルームバーグ)
米サンフランシスコで開かれた開発者会議での「アンドロイドペイ」のデモンストレーション(ブルームバーグ)【拡大】

 日本で普及している「スイカ」「エディ」などはいずれも国内専用なので、海外でも使える「アンドロイドペイ」「アップルペイ」進出は日本勢にとって脅威だ。米国「フィンテック2.0」の両巨人が日本に参入することで、日本の決済ビジネス勢力図は激変する。

 さらに中国勢の存在も脅威だ。電子商取引大手のアリババ(阿里巴巴)の「アリペイ(支付宝)」、テンセント(騰訊控股)の「ウィーチャットペイ(微信支付)」の日本国内での利用が拡大している。

 訪日中国人観光客の取り込みを狙い、百貨店、家電量販店、ブランド店などが「アリペイ」「ウィーチャットペイ」に対応。既に国内1万店以上で利用可能と聞く。

 日本企業は帰国後の中国人観光客の囲い込みを企図し、中国国内での店舗展開などを強化しているが、逆に日本の決済ビジネスが中国勢に侵食される可能性がある。

 「アリペイ」「ウィーチャットペイ」は「銀聯カード」と連動。「銀聯カード」の後ろ盾は中国国務院、中国人民銀行。つまり国営カードだ。

 本部は上海。既に国内外500近くの企業・団体・組織が加盟。決済ビジネスだけでなく、カードビジネスへの影響も注視が必要である。

 ◆ギャング5人組

 フィンテックによって、決済ビジネス、カードビジネスは激動の時代に入りつつある。

 金融産業は1950年代から、決済処理や顧客情報管理のために巨大システムインフラを保有する装置産業となった。そのため、金融機関の「勘定系」や「情報系(営業店系)」などの伝統的システムを原始的なフィンテックと称する場合もある。

 80年代後半以降に普及したパソコン通信を利用したネットバンキングもフィンテックの系譜だ。この当時までは日米両国間のフィンテック格差は大きくなかった。ちょうどその頃、米国ではアップルやマイクロソフトが興隆し、シリコンバレーを中心にIT企業が勃興した。

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