【日本の針路 大塚耕平のスピークアウト】フィンテックにみる産業革命 (5/6ページ)

2016.10.13 05:00

米サンフランシスコで開かれた開発者会議での「アンドロイドペイ」のデモンストレーション(ブルームバーグ)
米サンフランシスコで開かれた開発者会議での「アンドロイドペイ」のデモンストレーション(ブルームバーグ)【拡大】

 ◆保険の世界でも台頭

 オンラインショップやIT関連の一部企業が金融サービスに進出しているものの、日本では「フィンテック2.0」対応が遅れ気味で、この点が課題だ。

 最近では保険の世界でもフィンテックが台頭しており、従来の保険商品の常識が変わりつつある。保険は「大数の法則」が大前提である。つまり、誰が傷病や死亡に遭遇するか分からないので、契約者(ユーザー)個々人の確率を無視して、契約者全員(大数)から保険料を原則一律に徴収することで保険商品が成り立っている。

 もちろん自動車保険や医療保険は、年齢、事故歴、病歴などによって契約者間で一定の保険料格差を設けているが、フィンテックはこれを個々人対応に進化させる。

 例えば、自動車に通信機器を装填(そうてん)し、ドライバー(契約者)の運転情報を取得する。その情報から個々人の事故確率を試算して保険料を個別に査定したり、契約者のウェアラブル端末やスマホから、運動量や食生活、摂取カロリーなどの情報を把握し、医療保険や生命保険の保険料を個別に査定するのだ。

 「大数の法則」によらないいわばオーダーメード商品。良い面もあるが、保険料が高額査定され、高額すぎて契約できない「保険難民」の出現という新たな問題も引き起こす。

 既にこうした動きは現実化しつつあり、保険(インシュアランス)と技術(テクノロジー)を融合した「インシュアテック」という造語も登場している。

 フィンテックに先行して「IoT(Internet of Things、モノのインターネット接続)」という新語が浸透したが、フィンテックはいわば「IoS(Internet of Service、サービスのインターネット接続)」。造語、新語ラッシュの昨今、このコラム発の新造語として「IoS」を提案したい。

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