MS&AD、長期海外旅行保険を値上げ 円安や治療費高騰

出国する旅行者らで混雑する羽田空港国際線ターミナル
出国する旅行者らで混雑する羽田空港国際線ターミナル【拡大】

 MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は10月から海外旅行保険を値上げした。値上げは2014年12月以来。昨年、外国為替市場で円安が進んだことなどで、海外で病気やけがをした際の治療費が高騰しているためだ。損保各社では海外旅行保険の値上げが続いているが、値上げで加入者が減らないためのサービスも拡充している。

 三井住友海上とあいおいニッセイ同和は10月から長期滞在者を対象に保険料を値上げした。保険対象期間が30日の場合、保険料はこれまでの1.8倍の3万円。90日や1年の保険商品もそれぞれ値上げする一方、7日間の短期滞在者の場合、1割値下げし約5000円とした。

 昨年12月に値上げした東京海上日動火災保険は、10月から外務省の海外旅行登録システム「たびレジ」と連携した新サービスを始めた。インターネット経由で海外旅行保険を申し込み、たびレジに登録すれば、渡航先で緊急事態が発生した場合、外務省から情報や安否確認の電子メール配信が受けられる。

 SOMPOホールディングス傘下の損害保険ジャパン日本興亜も昨年10月に値上げしている。

 高齢者が長期海外旅行中に治療を受けるケースも増え、加入者に実際に保険料が支払われた割合を示す「事故発生率」も高くなっている。今後損保各社で、保険料を再び引き上げる動きも出てきそうだ。