□デファクトスタンダード・尾嶋崇遠社長
リユース市場は2008年のリーマン・ショック以降、09年から14年まで5年連続で右肩上がりで成長し、約1兆6000億円の規模に達している。消費者のリユースに対する考え方は、単なる節約志向から“賢い選択”の一環と価値観が変化している。ネット専業でリユース品を買い取り・販売するデファクトスタンダードの尾嶋崇遠社長は「これからも市場は成長していく」と自信をみせる。
--質屋やリサイクル店など実店舗を持つ事業者が多い中、ネット専業で運営している
「自社運営サイトと宅配便を利用してリユース品を買い取っている。自社運営の『ブランディアオークション』のほか、『ヤフオク!』『楽天市場』『ebay』など複数のeコマースサイトで販売している」
--どのような商品を取り扱っているのか
「主に1000~1万円のブランドのリユース品が中心で、約7000のブランドを取り扱っている。当社では市場での販売価格が1万円以上を『ハイブランド』、1000~1万円を『セカンドブランド』として区分している。ハイブランドは先行している大手のリユース業者が市場を抑えていたため、当社はセカンドブランドに特化した。店舗を持たず拠点は本社に併設する物流センター1カ所しかない。ファッション関連商品はかさばらないため、送られてくる荷物も段ボール1箱に収まる大きさで済む。査定、梱包(こんぽう)、出荷などの業務は全従業員中90%以上を占める800人以上のアルバイトが担い、低コスト運営が可能になっている」