パナソニックが提供するサービスで使われる、メガホン型の自動翻訳機「メガホンヤク」=17日【拡大】
パナソニックは17日、英語、中国語、韓国語に対応するメガホン型の自動翻訳機「メガホンヤク」の提供サービスを、12月20日に始めると発表した。企業や団体との法人契約で、駅や空港、観光地などでの使用を想定している。訪日外国人の増加で高まる翻訳需要を取り込み、2018年度に1万台の契約獲得を目指す。
翻訳機は「電車が遅れています」「足元に気を付けてください」など誘導や案内用の約300の定型文を内蔵した。利用者が日本語で音声入力すると、瞬時に照合して翻訳。スピーカーから日本語を含む4カ国語で再生する。単語の組み替えや定型文の追加も可能だ。
独自の音声認識技術を組み込み「一言一句正確な定型文を読まなくても、ほぼ間違いなく目的の文章を提示できる」(担当者)という。15年から鉄道会社や警察など約30団体で試験運用を重ね、実用性の向上を進めた。
サービスは定型文の更新といったメンテナンスも含めた3年契約で、支払価格は月額1万円台後半を想定している。翻訳機単体での販売はしない。今後の需要次第では、ロシア語など他の外国語を追加することも検討していく。