バーバラ・ジャッジ会長は「コーポレートガバナンスが日本経済の長期的で健全な成長を後押しするものと確信している」という。適用がはじまって1年。日本の上場企業の多くは、ようやく形式を整えた、という段階にある。
しかし、その本来のねらいは、“稼ぐ力”を高めることにある。今回の受賞企業にみる高収益は、どういった戦略の結果なのか。そして、その戦略はどういった仕組みの中で編み出され、実行されているのか。そのカギはコーポレートガバナンスにある。この本来の目的に向けた風土づくりは、まだ始まったばかり。日本企業の経営改革は、これからが本番となる。