ストレス社会の癒やし効果として、植物から抽出されたアロマオイル(精油)が注目される中、エステーは27日、天然の精油のみをブレンドしたヘルスケア製品「アロマサプリ」をインターネット通販で発売する。リラックスやヒーリングリセット、リフレッシュなど6つの効果がある香りの力で、暮らしの“空気”を変えたいと意気込む。
精油7~8種を配合
消臭芳香剤や防虫剤、除湿剤など、香りにかかわる日用生活雑貨メーカーとして知られるエステーが、ヘルスケア事業への新規参入を決めたのは2015年春。ビジネス開発第1事業部の角田武史事業部長は「当社が強みを持つ『香り』を半歩進んだ形で、ヘルスケアをビジネスにしたかった」と動機を語る。
アロマサプリ「アロマセラピスト・シリーズ」の「深みと広がり」のある香りの秘密は、7~8種類の精油の配合にある。アロマセラピストの和田文緒さんの協力を得て、世界各国から精油を厳選しブレンドした。
角田さんと和田さんは「疲れ切っていて自分のスイッチをオフにしたい」「疲れている状態からリフレッシュしたい」など、日常生活でストレスを抱えている人の体調や心理状態に合わせ、精油の配合を考えた。角田さんは「リラックス効果の高いといわれる精油は『重たい香り』のものが多く、空気中で拡散しにくい。どうやって香り全体のイメージを崩さずに、お客さまの鼻先に届けるかに苦労した」と話す。このため、市販のブレンド精油の配合は3~4種類が一般的だが、アロマサプリは7~8種類を配合することにした。