イオン、高級ドッグフード市場参入 愛犬へ出費惜しまぬ飼い主

 流通大手のイオンは栄養バランスや無添加に配慮した高級ドッグフード市場に参入する。愛犬を家族の一員と捉え、健康や長寿につながる出費なら惜しまないという飼い主が増えている。景気の足踏みが続き、消費者の節約志向は強いが、需要が見込めると判断した。

 ペット用品専門店のイオンペット(千葉県市川市)が全国で展開する約180店で、27日からプライベートブランドで売り出す。高級ドッグフードは米国やフランスの製品が主流だが、日清製粉グループの日清ペットフード(東京)と共同開発し、国産にこだわった。

 脂質やビタミンなどの成分が異なる成犬、7歳以上、11歳以上用の3種類。いずれも800グラム入りで約1500円と、ホームセンターなどに多く並ぶ普及品の約3倍だ。

 イオンペットの獣医師と日清ペットフードの栃木県那須塩原市の研究所が知見を持ち寄り製品化した。欧米大手並みの先進設備がある同社の川崎市の工場で製造する。最短2週間で店頭に並ぶため、輸入に数カ月かかる海外製品と比べ品質の劣化が少なく、賞味期限が長いのが特長という。