コンビニ3位のローソンが、シャンプーや洗剤など売れ筋の日用品約30種類を来月8日から5%前後値下げすることが27日、分かった。ファミリーマートも、日用品など25品目を来月15日から5%前後値下げする。消費者の節約志向を背景に激化している同業他社やスーパー、ドラッグ店との顧客争奪戦に対応する。高齢者や働く女性を中心に毎日の生活に必要なものを1カ所で買いそろえたいというニーズがある。ローソンでは価格を競合他社と比較し、随時見直す方針をとっているが、今回、ユニリーバや花王といった大手メーカーの商品のうち特に需要の大きいものを安くして、集客増につなげる。
流通業界をめぐっては、大手のイオンが昨年秋から低価格路線を強化している。今月に入ってコンビニ首位のセブン-イレブン・ジャパンが追随し約60品目の値下げに踏み切った。
デフレ期は値下げ合戦となり業界全体が業績不振に苦しんだこともあり、各社はプライベートブランド商品を強化するなど、単純な安値競争に陥らないよう戦略を工夫している。