【被災地へ 石油列車】幻に終わった北上線構想 奥羽山脈が壁、後に生きた下準備 (1/3ページ)

2017.5.1 05:00

機材調達を担ったJR貨物の松田佳久さん
機材調達を担ったJR貨物の松田佳久さん【拡大】

 JR貨物では京浜地区から石油を積み込み、上越線を経由し日本海縦貫線で東北に向かう迂回(うかい)輸送計画が進行していた。目的地は被災地に近く、内陸型油槽所が整備されている岩手県の盛岡貨物ターミナル駅だ。

 日本海縦貫線は西日本-北海道間の物流で使用している。このため、内陸部の盛岡へ向かう貨物列車のルートは決まっていない。国土交通省鉄道局からは「北上線を使用するのはどうか」との提案があった。

 北上線は秋田県横手駅と岩手県北上駅を結ぶ路線で、日本海縦貫線からは秋田駅で東に向きを変える形となる。奥羽山脈を横切る険しいルートだ。「通れないことはない。ただ…」。JR貨物の指令室長(当時)で迂回輸送計画を統括する安田晴彦さんの表情が曇った。

 北上線は、以前はコンテナ貨物列車が走っていたが、1年ほど前に撤退していた。勾配やカーブがきつく、牽引(けんいん)する貨車を相当減らして運んでいた記憶があった。通常の石油列車だとタンク貨車を20台は牽引するが、北上線だと数台が限度。被災地の石油需要に見合う輸送効果を上げられるのか。

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 北上線が非電化区間だという問題もあった。全国のほとんどの路線が電化されている現在、主流は電気機関車だ。非電化区間は内燃機関で走るディーゼル機関車を用意する必要があり、運転士や保守技術者の確保も格段に難しくなる。

ほとんどが退役し解体を待つ身…「本当に走れるのか」

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